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さんまの内臓は体に悪い?そのまま食べる?寄生虫いるの?

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さんまの内臓は体に悪い?そのまま食べる?寄生虫いるの?
 

秋の味覚の代表格、さんま。

特に塩焼きは、香ばしい皮とジューシーな身、そして独特のほろ苦さがたまらない内臓まで丸ごと楽しむのが醍醐味ですよね。

しかし、「さんまの内臓って、本当に食べても大丈夫なの?」「体に悪いって聞いたことがあるけど…」

そんな疑問や不安を感じたことはありませんか?家族の健康を考えると、心配になるのは当然のことです。

この記事では、さんまの内臓の安全性、栄養価、潜むリスク、そして安心な食べ方について詳しく解説します。

これを読めば、あなたもさんまの内臓を安心して美味しく楽しめるようになるでしょう。

 
 

さんまの内臓は「体に悪い」は誤解?知っておきたい安全性

さんまの内臓は「体に悪い」は誤解?知っておきたい安全性

「さんまの内臓は体に悪い」という話を聞くと、せっかくの美味しい内臓を食べるのをためらってしまいますよね。

しかし、この一言だけで内臓を避けてしまうのは、もしかしたら大きな誤解かもしれません。

まずは、さんまの内臓の基本的な安全性について理解を深めましょう。

 

サンマアイコン基本的に「食べても問題ない」理由

新鮮なさんまの内臓は、古くから日本の食文化として親しまれてきました。

特定の病気やアレルギーがない限り、一般的には適切な下処理と加熱を前提に摂取しても健康上の問題はありません。

苦味の正体は「胆のう」や「消化酵素」によるもので、毒性はなく自然な風味です。

サンマアイコン「体に悪い」と言われる背景にある主な理由

「悪い」と言われる背景にある主な理由

「さんまの内臓は体に悪い」「寄生虫が心配」といった声もあり、食べていいのか不安になる方も少なくありません。

では、なぜ「体に悪い」という噂が広まったのでしょうか。

主な理由は以下の点が挙げられます。

  • 寄生虫への懸念: 加熱不足の場合、内臓に潜む寄生虫による食中毒のリスク
  • 苦味の抵抗: 独特の苦味や風味が苦手な人のネガティブなイメージ
  • 鮮度落ちによるリスク: 鮮度が落ちたさんまの内臓による食中毒の可能性
  • 環境汚染物質への不安: ごく微量の環境汚染物質(水銀など)への懸念

購入時に鮮度をよく確認し、中火でじっくりと時間をかけて身の中心まで加熱することで、食中毒のリスクを下げることが出来ます。

さんまは食物連鎖の下位に位置する魚であり、水銀などの蓄積は極めて微量であることが分かっています。

通常の摂取量であれば、健康への影響はまず心配ありません。

サンマアイコン捨てたらもったいない!

リスクばかりに目を向けがちですが、さんまの内臓には、私たちが普段意識しないような素晴らしい栄養素がぎゅっと詰まっています。

実は、内臓は栄養の宝庫。捨ててしまうにはあまりにももったいないことなのです。

新鮮が前提ですが、内臓部分にはDHA・EPAなどの脂肪酸が豊富で、むしろ健康的な側面もあります。

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昔から食べられてきた理由「胃がない魚(無胃魚)」とは?

昔から食べられてきた理由「胃がない魚(無胃魚)」とは?

なぜ、他の魚は内臓を捨てて調理するのに、さんまは内臓を食べる習慣があるのでしょうか?

さんまの内臓が昔から食べられてきたのは、単に味の好みだけでなく、生理的な構造の違いも関係しています。

さんまは「胃を持たない魚(無胃魚)」の代表格であり、この特徴が内臓を食べても問題ない理由のひとつなのです。

 さんまの内臓の取り方と下処理方法

macaroni | マカロニ様

サンマアイコン無胃魚(むいぎょ)とは

無胃魚とは「胃」がなく、食道と腸が直結している魚のことです。(サンマ、サヨリ、トビウオなど)

消化スピードが非常に速く、食べたエサが体内に残っている時間が短いため、内臓が臭くなりにくく、苦味が美味しいとされるのです。

この特性により、昔から新鮮なうちに内臓ごと食べる文化が根付いたのです。

サンマアイコン胃がない=消化物が残らない

一般的な魚は、胃で消化途中のエサが残るため、内臓を食べると生臭さや不快な味が強く出ます。

しかし、サンマには胃がなく、食べたエサはすぐに腸へ送られる構造になっています。

そのため、消化中の残留物が少なく、内臓を食べても臭みや汚れを感じにくいのです。

サンマアイコンすばやい代謝と回遊性が内臓を清潔に保つ

豊富なDHA・EPA

サンマは高速で泳ぎ回る回遊魚で、常に体内でエネルギーを消費しています。

この高い代謝活動によって、内臓内の内容物が滞留する時間が短く、結果的に鮮度を保ちやすい構造になっています。

冷蔵設備がなかった時代、経験的に「サンマの内臓は食べても大丈夫」とされてきた背景には、この無胃魚という特性があったからなのです。

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さんまの内臓に秘められた栄養と健康効果

豊富なDHA・EPA

さんまの内臓には、私たちが普段意識しないような素晴らしい栄養素がぎゅっと詰まっています。

実は、内臓は栄養の宝庫なのです。

捨ててしまうにはあまりにももったいない、その驚くべき栄養価と健康効果についてご紹介しましょう。

釧路市漁業共同組合:素晴らしいサンマの栄養

サンマアイコン健康維持に役立つ栄養

サンマの内臓には、健康維持に役立つ栄養が多く含まれています。

内臓には脂溶性ビタミンも多く、適量なら体に良い影響を与えます。

特に肝臓や膵臓の部分には、以下のような豊富な栄養素が含まれています。

  • ビタミンA:目の健康維持、皮膚や粘膜の保護、免疫力向上に貢献
  • ビタミンD:カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にする働き
  • 鉄分:貧血予防に不可欠なミネラル
  • DHA・EPA:オメガ3系不飽和脂肪酸。血液をサラサラ、生活習慣病予防に期待

サンマアイコン新鮮な内臓を見分けるポイント

新鮮な内臓を見分けるポイント

さんまの鮮度は、内臓の安全性に直結します。

古くなったさんまでは、ヒスタミンなどの有害物質が発生することがあり、「体に悪い」と感じられる原因になります。

以下のポイントを参考に、新鮮なさんまを選びましょう。

  • 身の張り:全体に張りと光沢があり、触ると弾力があるもの
  • 口先:口先が黄色いこと
  • 目の状態:目が澄んでいて、濁りがないもの
  • エラの色:鮮やかな赤色をしているもの
  • 内臓の状態:腹部から内臓が飛び出しておらず、黒ずみが少ないもの

サンマアイコンお子さんや病歴がある方は「下処理」で取り除く

美味しくても、体調や家族構成によっては無理に内蔵を喫食する必要はありません。

基本的に加熱すれば安全ですが、妊婦・幼児・高尿酸値・高コレステロール値の方への負担を考慮しましょう。

頭を落とし、内臓を取り出して下処理を施してください。

内臓にはプリン体が含まれており、痛風患者や予備軍の方には懸念されるかもしれません。

さんまの内臓のプリン体含有量は、鶏レバーや魚卵など他の高プリン体食品と比較して特別に高いわけではありません。

過剰摂取を避け、バランスの取れた食事が重要です。痛風の持病がある方や、尿酸値が高い方は、医師と相談の上、摂取量を検討しましょう。

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さんまの内臓は体に悪い?そのまま食べる?寄生虫いるの?まとめ

新鮮な内臓を見分けるポイント

さんまの内臓に関する様々な情報をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

漠然とした不安が解消され、さんまをより安心して食卓に取り入れられるようになったなら幸いです。

サンマの内臓は、新鮮であれば体に悪くありません。DHAやビタミン類が豊富で、秋の味覚を引き立てる大切な部位です。

  • 鮮度が落ちたものは避ける
  • 十分に加熱する
  • 食べすぎない

この3つを守ることで、安全かつ美味しく味わえます。

「苦味=大人の旨味」。

今回の記事のポイントをまとめると以下の通りです。

  • さんまの内臓は、適切な知識と下処理、加熱を行えば安全に楽しめる。
  • ビタミンA、D、鉄分、DHA・EPAなど、栄養豊富で健康効果も期待できる魅力的な食材である。
  • 寄生虫(アニサキス)や鮮度低下による食中毒のリスクは存在するが、加熱・冷凍で回避できる。
  • 新鮮なものを選び、正しい方法で調理することで、内臓の旨味を最大限に引き出せる。
  • 不安な場合は無理せず内臓を避ける選択肢もある。

正しい知識を持って、秋の味覚であるさんまを存分に楽しんでくださいね。

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さんまの内臓は体に悪い?そのまま食べる?寄生虫いるの?FAQ

基本的に問題ありませんが、子供は内臓の苦味を嫌がることが多いため、無理に食べさせる必要はありません。妊婦さんは水銀の蓄積を心配する声もありますが、さんまは小型魚のため過剰な心配は不要です。ただし、心配な場合は内臓を避けるか、少量にとどめるのが良いでしょう。
苦味の強い胆のう(肝臓の緑色の部分)を丁寧に取り除くと、苦味が和らぎます。また、内臓を味噌や醤油で煮込むなどの調理法は、苦味を抑えつつ旨味を引き出すのに効果的です。どうしても苦手なら、内臓を取り除いて身だけを食べるのも選択肢の一つです。
いる可能性はありますが、「完璧な加熱」で安全になります。サンマはアニサキスなどの寄生虫がつきやすい魚種の一つです。しかし、これらの寄生虫は熱に弱いため、塩焼きなどで中心部までしっかりと火を通せば完全に死滅します。

 
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